と　き	平成２２年６月２０日（日）
	午後１時30分開場　午後２時開演
ところ	鯖江市文化センター	・地図はこちら(pdf)→
入場料金	一般 800円／高校生以下 無料

「おほなゐ」とは地震を意味する古語。 この曲は「未曾有の災害となった阪神淡路大震災を風化させたくない」との願いから、自衛隊東部方面音楽隊の依頼により作曲され、2001年、同音楽隊の定期演奏会にて初演されました。全３楽章からなるこの楽曲の演奏時間は約３０分に及びます。 いつもと変わらぬ朝に突如襲ってきた地震の恐ろしさ、混乱する町の様子。悲しみにくれ、絶望感で疲れ果てた人々、亡くなった方々への葬送曲。そんな状況からも徐々に復興していく街並み、そして被災者へ捧げる平和への祈り。それらが生々しく、そしてリアルに聴く者の心を捉えます。 「おほなゐ」の作曲者である天野正道氏を迎え、作曲者自身による解説の後、佐藤正人の指揮で演奏します。

先に「おほなゐ」を制作する際、天野氏はそのイメージを得るために、尼崎の園田学園吹奏楽部顧問、杉江教諭に協力を依頼しました。 それより年月を経た昨年、同教諭の「震災から１５年がたち、当時をあまり知らない生徒たちのために『その後』を表現した曲がほしい」との願いから、新たに作られたのがこの楽曲となります。昨年１１月に同学園吹奏楽部により初演されました。 震災後、多くの困難を乗り越え、復興を果たした現在の被災地へ捧げられたこの新たな作品は、全国的に見ても演奏された回数はまだ限られており、ぜひこの機会にお聴きください。

本年度「全日本吹奏楽コンクール」の課題曲より３曲を、クリニック形式でお送りします。 講師役に当団音楽監督 佐藤正人氏、作曲家の天野正道氏を迎え、演奏上のポイントを分かりやすく解説しながら演奏します。今年コンクールに参加する中高生の皆さんにとって必見の内容です！

「ポップスステージ」では客演指揮に岩井直溥氏を迎え、氏の作編曲した作品を特集してお送りします。 おなじみ「ニュー・サウンズ・イン・ブラス」など、皆さんがよくご存知で親しみある曲ばかりをお届けします。 吹奏楽界の重鎮による貴重な演奏をお楽しみください！